音が途切れない!!【スムーズなコードチェンジのポイント】

曲を演奏する際必ず行うのがコードチェンジですが、

みなさんコードチェンジの度に音が途切れたりしていませんか?

 

もちろん機械に演奏させる場合以外はチェンジの間は生まれるし、

その方がより自然に聞こえると思います。

 

ただ得意なコード同士はチェンジが早く出来るから次のコードまで音価(音の長さ)が長めに取れ、不得意なコードは早めに指を離してしまうことで短くなってしまう。。。

という感じでバラバラになると聴いている方は心地良さを感じません。

 

なるべく音価を整えることで一定のグルーブが生まれ、心地良さを感じるのではないかなと思います。

コードチェンジをスムーズに出来るようにするには大切なポイントがあるので、順に見ていきましょう!

 

 

【コードチェンジが上手く出来ない理由をいくつか見てみましょう!】

ただ闇雲に練習するだけでは腕が疲れるだけになってしまいます。

正しいコツを理解して合理的に練習し上達していきましょう!

 

①知ってるコードの形のみで弾くとフレットが移動しすぎてしまう。

多くの方がコードブックなどで形を覚えて

『C』はこの形、『Am』はこの形という感じで一つ(もしくは二つくらい)のコードの形で認識していることが多いように思えます。

 

もちろん最初はそれでも良いと思いますが、知っているコードのみでチェンジしてると極端な話最初は1フレット、次は7フレット、さらに次が2フレットで、、、

みたいな感じだとチェンジも大変だし音の間も多くなってしまいます。

 

またフレットが上下しているということは音の高さも変わっているので

それによってもスムーズな繋がりに聴こえにくくなります。

(※あえて音の高低や響きを変えたくて離れたポジションにチェンジすることはあります)

 

歌の伴奏などで安定したスムーズなコードチェンジをするには

5フレット以内で一曲分のコードチェンジが出来る練習をするといいかなと思います。

 

そのために必要になってくるのが各コードを6,5,4弦ルートの最低3つの形は覚えておくということです。

 

例えば『C』のコードの構成音はCEG(ドミソ)でルートというのはC(ド)になります。

 

単純にコードの名前のアルファベットの音ですね。

(AmならA、Bm7(♭5)ならB、G7ならGがルートの音という感じです。)

 

Cの音は6弦の8フレット、5弦の3フレット、4弦の10フレットにあるので

そこから始まる『C』の押さえ方を覚えるということです。

 

この3つの形を網羅出来ると大体音域も低・中・高とバランスも取れます

 

この考え方で一曲分に出てくるコードを探しておくとあまり移動のない

コードチェンジが可能になります!

 

どこに何の音があるかわからないという方もいると思いますが、

コードブックによってはルートの位置を◉とか®️とかで書いてくれているものもあると思うので、それを目安にしてみて下さい。

 

ある程度弾いてきて中級者以上になる方はこれを機に6,5,4弦の開放弦から12フレットまでの音を覚えちゃいましょう!

C

 

②空中コード

単純にまだ形に慣れていないので早く押さえられないということももちろんあります。

そこで多くの人がコードチェンジの苦手なところを千本ノックのように繰り返し練習というのをしていると思います。

 

この方法でも慣れが出てくれば段々と押さえられるとは思いますが、

僕的にはあまり効率が良くなく時間がかかるように思えます。

 

コードチェンジは基本ストローク時は次のコードへ移動している

空中ですでに次のコードの形が取れていてポジションの上に来たらあとは同時に落とすという感じになります。

(※コードチェンジ間で共通の押し弦の指がある場合はもちろん離す必要はなく、それを支点にチェンジします。

アルペジオの場合は音を出来るだけ伸ばしたいのバラバラに指をチェンジすることもあります。)

 

そこでまずは【苦手なコードを徹底的に指に覚え込ませます】

・コードを押さえる

・コードを押さえている指を1本づつ指板に着けたり離したりしてみる

この際指を離した時も指先が指板の方を向いているようにして下さい。

指の独立した神経を作る練習です。

(指の独立性が確立していない場合は動きにくい指があると思います。)

・コードの形を保ったまま指板から全ての指を1センチ程度浮かしてキープ

この時も先程と同じように指先が下を向いているようにして下さい。

 

指先が指板の方を向いていると指があまり暴れず形をキープしやすいです。

 

逆に多くの方がこの練習やコードチェンジの時に、パッと離し過ぎて第一関節が伸びています。

これではコードチェンジを難しくさせてしまいます。

 

この空中コードを2秒離してまた2秒着けてみたいに繰り返して

空中でも形がキープ出来るようになるとコードチェンジの時もスッと押さえられるようになります。

 

その後で最初に言った千本ノックというか回数をこなすことでさらに安定度が高まります。

 

③指を離すタイミングとストローク

例えば

という譜例があったとします。

 

その曲のテンポにも依るのですが、この音符通りにギリギリまで伸ばしてからチェンジすると、

次のコードの頭を押さえ損ねるか少し後ろのタイミングで押さえてしまうことになると思います。

 

これは最初にも触れたように機械に演奏させないと音符ギリギリまでは伸ばせないし、

いきなりコードがパキっと変わったりチェンジの際に生まれる自然な呼吸の間がないと機械的な不自然さを感じると思います。

 

なので上記譜面の赤丸の部分、4拍目の裏の部分の時には次のコードへ向かって移動してることが多いです。

指は離れてるのですが右手はそのまま止めずに弦を弾きます。

 

そうすると元のコードや次のコードの音ではない音も含む開放弦の音(やブラッシング音)が鳴るのですが実際は音が繋がって聞こえます。

 

『コードチェンジの半拍前には左手は次のコードに向かい、右手は弾き続ける』

これによってコードチェンジにも余裕が生まれ音も繋がって聞こえるので

聴いている方も心地良く聴けます。

 

まとめ

スムーズにコードチェンジ出来ない理由や改善のためのポイントとして

 

知ってるコードフォームだけだとポジションの移動が激しい

音がスムーズに繋がらないし、音程差も出て滑らかでない。

4,5,6弦ルートの最低3つは各コードを押さえられるようにすれば5フレット以内でコードチェンジが可能となる。

 

指の独立性がまだなく一瞬で次のコードが作れない

それを克服するためにはただひたすら繰り返すような千本ノックのような練習ではなく、

空中に浮かせてもコードの形がキープ出来るように、空中コードの練習をした方が効率が良い

 

コードの移動タイミングがギリギリ過ぎて間に合わない

基本は4拍目裏を目安に次のコードへ移動し始め、その間もストロークを止めない事で開放弦(やブラッシング音)が鳴り音が繋がって聴こえる。

ということが考えられました。

 

是非以上の事に気をつけて練習してみて下さいね!



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